虫歯の分類と治療法
c0からc2までの虫歯
c0 表面のエナメル質が白濁色になり透明感がなくなっています。
c1 エナメル質が少し溶けた状態なので痛みなどの症状はまだありません。
c2 虫歯が象牙質にまで進行した状態です。この段階から痛みやしみる感じが
現れ始めます。一般的には冷たいものがしみたり、甘いものがしみたりします。
治療法
c3からc4までの虫歯
c3 虫歯が神経(歯髄)にまで進行した状態で激しい痛みが伴います。ここまで大きな虫歯になると神経をとらないといけません。
c4 歯冠部がほとんど残っていない状態で神経(歯髄)が死んでいれば痛みは感じません。顎の炎症が発生する恐れもある為、残念ながら歯を抜くことになります。
治療法
歯周病
歯周病とは日本人が歯を失う一番の原因です。
歯周病とは簡単に言えば、“口腔内の細菌や歯にかかる力の影響で歯の周囲の骨が破壊され、それにより歯がぐらつきだし最終的に抜かなくてはならなくなる疾患”です。歯周病の恐ろしいところは歯周病にかかっていてもほとんど気が付かないことです。30歳以上ならほとんどの方が歯周病で、その程度は個人差があり様々ですが、自分で気付いた時や症状が出る頃はかなり進行してしまっている事が多いのです。そして治療がとても大変になり、時間や費用が多く掛かってしまうこともあります。
手遅れにならないように一度検診を受けることをお勧めします。そしてご自分の口の状態を知っておいて下さい。
歯周病の進行段階 歯肉炎
歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)がたまり、歯茎の腫れや出血をしやすい状態です。この段階で治療すれば元通りの健康な歯茎に戻ります。歯周初期治療(ブラッシング指導+歯石とり(スケーリング))を受けましょう。
主な症状
歯周病の進行段階 軽度歯周病
歯と歯茎の炎症により、病的な歯周ポケットができてしまった状態。歯石が溜まりやすくなり、歯槽骨が溶けていきます。プラークや歯石がこびりつき、もはや歯磨きだけでは取りきることができません。
主な症状
>歯周病の進行段階 中度歯周病
歯槽骨がさらに溶けて、歯周ポケットは5~6ミリの深さに。歯が浮くような違和感があり、歯茎が痛くなったり膿が出ることもあります。歯茎が下がり歯が長くなって、隙間も空き歯並びが悪くなることもあります。
主な症状
歯周病の進行段階 重度歯周病
歯槽骨が大きく溶けてしまい、歯はグラグラでうまく噛めなくなります。また口臭も強くなります。歯茎が腫れ、膿が出ても治療しないままにしておくと、専門的な治療や再生療法にも限界があり、抜歯するしか方法はなくなってしまいます。
主な症状
歯周病と早期治療
歯周病は、発症すると自然に治ることはなく、歯槽骨は一度溶けてしまうと、決して元通りにはなりません。歯槽骨が大きく失われると、治療が手遅れになり、抜歯になってしまうことも少なくありません。歯を救うには早期発見・早期治療が重要です。歯槽骨が溶けるにつれて、歯茎が下がりはじめる。歯ぐきは腫れて溝が深くなり、歯周ポケットは深くなります。なかにはプラークや歯石がこびりつき、もはや歯みがきでは取りきれなくなります。ひどくならないうちに歯科医院で歯周初期治療を受けましょう。
歯周病が原因となる病気
歯周病を引き起こす歯周病原菌が血液中に入ることにより、以下の様な全身的な病気が起こることがあります。
・がん ・肺炎 ・糖尿病 ・脳血管疾患 ・動脈硬化 ・心疾患 ・高血圧 ・早産や超低体重児出産
歯周病Q&A 歯周病の原因って?
歯周病菌です。歯周病菌は、歯と歯茎の境目についた歯垢から歯の根元に沿って入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していきます。
歯周病を悪化させる原因は何?
タバコ、糖尿病、ストレス、高血圧、骨粗相症などあげられます。
歯周病が進むとどうなるの?
歯周病(歯槽膿漏)が進行すると、歯茎が退縮したり、歯がグラグラしたり、痛くて上手く噛めなくなることもあります。最終的には、歯が抜け落ちてしまいます。