小児歯科子供の歯を守りたい

乳歯の役割

•食べ物をかみ砕く
•発音する際、大きな役割をもつ
•顎と顔面の成長に大きく関与する
•乳歯から永久歯に生えかわる際、永久歯を誘導する役目

上記の事から、乳歯の健康作りは、一生ご自分の歯で食事をして健康な人生を送るための基礎作りであると言えます。

乳歯が虫歯になりやすい理由

•乳歯は永久歯に比べ、歯が柔らかく五分の一の固さなのです。

•甘いおやつや甘いジュースを好む食生活習慣は、虫歯の進行スピードを早める。
•歯磨きやうがいの技術が未熟。
•物が歯に挟まる、冷たいものがしみる等、虫歯の症状についても幼児は自覚が薄く、訴えることが少ないため、虫歯に気付くのが遅れる

歯、歯肉炎の一番の予防法は家族で正しい歯磨きをして頂くことです。
歯が1、2本でも生えてくれば歯の手入れが必要となります。
よく噛んで食べること。

食物をよく噛むことは、実は歯の掃除効果があります。柔らかすぎないもの、野菜、果物の食物繊維は効果が高くなります。またよく噛むことで唾液が多く出るので、ある程度汚れを洗い流してくれます。

甘い物は虫歯の原因だという事を認識すること。

甘いものを食べ過ぎない。砂糖は虫歯菌の栄養となります。甘いジュースを飲み、甘いお菓子をダラダラ食べ続けることは、一番虫歯を作ります。その後、歯磨きをしたとしても、溶けた歯の表面は回復しないこともあります。

定期検診を受けましょう。

定期的な歯の検査、掃除、フッ素塗布でお口の健康を守りましょう。また、もし虫歯が出来てしまった時も早期発見、早期治療であれば簡素な痛みのない治療で済みます。

当院の小児歯科の治療方針

各お子さんのペースに合わせた治療を行っていく。本人が自分からお口を開けて治療させてくれるまで、無理に治療しない。

泣いたり、暴れたりした状態では危なくて治療ができませんし、怖い思いがトラウマになって、さらに歯医者嫌いが進む可能性があります。泣いたり暴れたりしたら、次は泣かずに来院できるようにと少しずつ段階を踏んでいきましょう。
年齢や性別や兄弟姉妹の有無やこれまでの経験などによって、歯医者に慣れるスピードに差があるのは当たり前です。ですから、ご両親、ご家族の協力が必要です。来院の回数が増えてご両親にご苦労をお掛けするかも知れませんが、お子さんのペースに合わせてあげてください。
当院ではご両親の了解があれば、とことんまで付き合います。自分の中で、歯医者を納得して受け入れてくれたお子さんは、定期的に楽しんで来院してくれるので、非常に虫歯になりにくくなります。
今までの歯科医師人生で歯医者嫌いのお子さんが歯医者大好きになったのをこの目で何十人と見てきて、経験もしてきました。だからこそ出来た子供の治療方針です。ご理解とご協力をお願いします。